今年のお盆山行の備忘録。当初計画が8泊9日の今回の山行で、一番頭を悩ませたのが食糧計画だった。もちろん全てをジフィーズ(アルファ米)など、いわゆるお湯を入れるだけのものに頼ってしまえばそれまでで、最も軽く効率がいいのだが、なんとなく味気ない。最近のフリーズドライ食品の進歩はめざましく、美味しくなっているのは分かっているが、やはりもっと美味しいものを食べたいじゃないかと、試行錯誤。とりあえずパーティは2名なので、1人4日の食担として準備を開始。ぽんきちが最初に手をつけたのはこれだ。
乾燥野菜の制作。山で不足しがちな野菜をしっかりとれるよう、カットした野菜を天日干しして乾燥させる。初めて作ったので乾燥させる野菜にも向き、不向きがあることがわかった。
今回の山行で持って行った乾物類。自作したのは人参、ゴボウ、ナス、もやし、椎茸、その他高野豆腐や油揚げ、するめや切り干し大根、ひじきなどは市販品を購入。
切り干し大根とひじきと高野豆腐の煮物。
乾燥ナスを水でもどして、
持参した乾燥味噌を使用して、
油で炒め、かさ増しにマロニーも投入。
秘伝の肉味噌を加え麻婆ナスマロニーの完成。
ご飯によく合う。
ちなみにお米はアルファ米を使用せず生米から炊いた。少し手間はかかるがやっぱりこっちの方が美味しい気がする。
乾燥野菜(ゴボウ、椎茸)とスルメで炊き込みご飯。旨かった。
当初朝食となる予定だった麺類。しかし、今回の山行はぽんきちもSNもずっと胃の調子が悪かったので、朝からラーメンとかスパゲッティを食べる気になれなかった。
なのでテント場に早く到着したときなんかに遅めのランチ。最近の和えるだけの明太子スパゲッティのクオリティは半端ない。とても美味しかった。
前述した秘伝(ネットで調べただけだが)の長期山行に携行できる肉味噌の制作風景。薬味(ニンニクや生姜、梅干し)、小松菜やしめじなどの野菜と豚のミンチ肉を水気がなくなるまでひたすら炒め、味噌と混ぜ合わせる。これを凍らせたものを持参。実際1週間くらい悪くなることはなく、麻婆ナスやカレー、コロッケなどに使用した。
SN食担日のコロッケ。長期山行でコロッケへの挑戦はびっくり。
ジャガイモの部分は乾燥マッシュポテトの粉末、お肉は肉味噌を活用。
油で揚げます。水の量が多すぎたか、油の量かわかりませんが、少し揚げていると型崩れしてしまったが、味は美味しい。山の中で揚げ物はありがたかった。
同じく肉味噌と乾燥野菜を使用したカレーライス。
もちろん文明の利器にも頼ろうと、こういうものも持参。
山での酒のあてとして最強のクオリティを誇る炭火焼き鳥。こいつは外せないので2つ持って行った。
昔から山屋のご褒美、コンビーフ。
行動食はグラノーラ(プロテイン入り)とカロリーメイトが主力になった。
アルコールはバーボンを500ml、焼酎を900mlのみ持って行った。そのほかは山荘で現地調達、これが高くついた。
いろいろ頭を悩ませながら用意したが、なかなか秀逸なディナーメニューだったと思う。朝食の類はもうちょっと軽めにして、昼の行動職におにぎりなどを作るようなサイクルにするとか、今後いろいろ試行錯誤しなけりゃならないことはあるが、おおむね満足。量的には「足りないかも、足りないかも」って思って、結局持って行き過ぎた感は否めないwこれも次回の課題ですね。