旅するぽんきち♂

クライミングと食欲の狭間で苦悩するぽんきち♂の日記。

北アルプス大冒険 ①上高地~殺生ヒュッテ【2022.8/8(月)】

<トラックデータ/コースタイム>

★8/8(月)4:50平湯バスターミナル5:00⇒5:25上高地バスターミナル6:17⇒7:05明神館⇒8:15徳沢ロッヂ⇒9:20横尾山荘⇒11:02二ノ俣谷出合⇒11:30槍沢ロッヂ⇒12:24ババ平⇒13:00大曲り⇒15:40坊主岩小屋⇒16:15殺生ヒュッテ (TP積算距離19.69km)

 

2022お盆休み!ぽんきち探検隊の行き先は北アルプス、それも上高地から立山室堂までの約100kmの山道を、7泊8日(予備日1日)で縦走しようという大冒険を企画してみた。これまで2泊3日程度の山行は経験したことがあったが、それ以上の長期縦走をしたことがなかった。食糧計画や装備の軽量化など、1か月ほど前から頭を悩ませながら、いろいろな記録を参考しながら準備を行った。食糧計画や装備などについては別途記事にするつもり。

アクセスはインとアウトが違うため、行きは高速バスを利用した。大阪駅から平湯温泉行き21:35発で大阪を出発!車内で飲む酒を買いに行ってバスに乗り遅れそうになるハプニングもあったが、明日からの山行に期待と不安が混じる。

3列シートの車内は広くてとても快適。買い込んだハイボールを飲みながら、空調の効いたこんな快適空間とも一週間おさらばかと若干憂鬱。しかしバスは無情にも山に向けて速度を上げるのであった。

翌朝5時前、平湯温泉に到着。予定より少し早い、おいおいもーちょっとバスで寝させてくれよなどと思いながら、バスを下車。やっぱりこっちは涼しい。上高地行きのバスに乗り換えて始まりの地へ。

最近みた光景。そう、3週間前にもここに来た。ベンチで朝食を簡単に済ませて、今日の目的地殺生ヒュッテへはじめの第一歩を踏み出す。

梓川沿いの林道をひたすら歩く。長い。計画段階からわかっていたが、今日の行程が距離的には全行程のなかでもっとも長い。標高差も一気に1,300mくらい上げないとならず、体力的にも厳しい。前夜バスでよく寝れたから体調は良い方だが、だらだら続く林道にうんざり。

そんな退屈を紛らわせてくれるのが、途中とちゅうに出てくる山荘。始めてくる山荘だ。徳沢ロッジや横尾山荘が疲れを癒してくれる。特にこの徳沢ロッジのお洒落なこと!クラフトビールやピザまであって、もうここが最終目的地でいいんじゃないかと思ってしまうほど。

しかし、現実はかくも厳しいものよ。ピザなどほうばる暇もなく、道は徐々に傾斜がきつくなってくる。荷物ももちろん今日が一番重い日、肩に重さが食い込む。

やっとたどり着いた槍沢ロッヂ。ここでゼッケンをしたトレランスタイルの選手とすれ違う。ロッヂにいた人も応援をしている。なんでも8/6~8/14で開かれているトランス・ジャパン・アルプス・レース(TJAR)の選手だそう。富山県魚津市からスタートして静岡市までアルプスを縦断しながら8日間で走り切る、総距離415km、累積標高差27,000m(大会公式HPより)の超ど級変態レースだそうだ。いやはや、世の中いろいろな人がいるものだと呆れながらも、やはりトレランてちょっとカッコエエな、靴買っちゃおうかななどと思いながら、槍沢ロッヂをあとにした。

槍沢キャンプ場はロッヂからまあまあ離れた場所にある。疲れてきたしここで泊まりたいと思いながらも、明日がそれではしんどくなるので写真だけ取ってスルー。

槍沢沿いを登る、空に雲が湧き始めた。。

だいぶ高度を上げてきた。

無事殺生ヒュッテ到着!最後岩小屋からの登りがキツかった。。早速テント場の受付を済ませてテント設営。とにかくビール、なによりビール、そして腹が減った。

f:id:tao_han_ten0829:20220815153115j:imageうっすら見える槍ヶ岳の穂先。晴れていたら絶景ポイントにテント設営。f:id:tao_han_ten0829:20220815153111j:image夕食はSNにリクエストして豚肉の生姜焼き。当分口にできないであろう生肉・生野菜を噛みしめてビールをすすりながら、暮れゆく空を不安げに眺めるのだった。

 

つづく。