旅するぽんきち♂

クライミングと食欲の狭間で苦悩するぽんきち♂の日記。

大行列【2022.7/23(土):南アルプス 甲斐駒ヶ岳】

先週に引き続きリハビリ登山へ。しかしリハビリというにはなんだこの気分、ウキウキしている。そう、先週の上高地が楽しかったのだ。とてもとても楽しかったのだ。山ってこんなに気持ちがいいんだねと思ったんだと思う。なので今週も天空の楽園へ向かうこととした。

甲斐駒ヶ岳仙丈ケ岳上高地みたいにベースキャンプとなる北沢峠へはバスでアクセスする。バスは仙流荘から出ていて始発は5:30、ここからマイカー規制のある南アルプス林道を通って北沢峠へと向かう。

我々は大阪を金曜夜8時に出発。前祝にホルモン焼き食ったり、車がガス欠気味になったりと紆余曲折のうえ、仙流荘にたどり着いたのが深夜3時前。そこで我々は想像を絶する光景を目にすることになる。

バス停と思われる付近に置かれたおびただしい数のザック(と時々ヒト)。なんだ?!なんなんだ?!ルートを調べたとき過去の記録で人が多い目という情報は知っていたが、まさか普通の土日でここまでとは!とりあえず車を停めて準備をして列に参入、といっても列が2列ある。はたまたどういうこっちゃ?近くにいた優しそうな人に聞いてみると、一列はバスに乗車するための列、もう一列はチケットを買う列だそうだ。バス列だけに並んでもチケットがないと乗れないし、チケット列に並んだらバス列は最後尾になってしまう。なのでバス列にザックを置いてチケット列に人が並ぶという寸法らしい。我々は2人いるので私がバス列、SNがチケット列に並んで夜明けを待った。

f:id:tao_han_ten0829:20220729204625j:imageザックを枕にアスファルトのうえで眠ること2時間弱、空は白みはじめそれと同時に人も増えてきた。時刻は5時、チケット売り場が開いたようで、人がぞろぞろ動き出す。同時にバスも回ってきた。拡声器から10台のバスが順繰りに回っては拾いを繰り返すようで、乗りっぱぐれはなさそうだ。我々も無事に5:30過ぎのバスに乗れた、補助席だったが。

バスに揺られること50分ほど、北沢峠に無事到着。ここから我々のベースとなる長衛小屋のテント場までは10分ほどの歩き。バス停のトイレは水洗だった。

土曜日早朝のテント場、この時間でこの人入り、さすが人気の山だ。テント場は大きく3段に分かれていて、上段のほうが小屋や水場に近いが、あまりにも密集しているので我々は下段の小川手前にベースを陣取った。

今回も贅沢品としてイスとテーブルを用意。イスは持ち運びのよく軽いダイソーのミニチェア、テーブルもツーリング用として衝動買いした折り畳みのものを持って行った。一通りベースを作ったら早速登山の準備、本日は甲斐駒ヶ岳へ向かうのである。

原生林の樹林帯を登ると、目指す甲斐駒ヶ岳の頭が見えてきた。本日快晴!ただし私もSNもほぼ寝ていないのでカラダは重め、アタマも重め。でも先週と違って晴れ渡る空にテンション☝

青い空、白い雲、緑に続く尾根、これぞ夏山!

と、思いきや昼前から雲行きが怪しい。徐々に雲の中。もうすぐ行ったら岩稜帯なのに。

もちろん直登ですよ、オトコは黙って直登。

このへんからだんだん呼吸が怪しくなる。アタマくらくら、心臓バクバク、少しアタマぼーっとする。間違いない、高山病だわ。

私以上に寝不足のポンもツラそうでしたが、何とか休み休み山頂へ!山頂に着いた時にはあたりは白く景色はみえなーい、残念。とりあえず岩によっかかって、、気が付いたら2人とも寝落ちしていました。目が覚めたら周りにも寝てる人が結構いたので、みんな深夜からのバス待ち族なのだなー。

下降は行きと違って駒津峰から仙水峠を回って下山した。

火星のようなガレ場、というか岩場の谷を下る。結構圧巻。

仙水峠から結構無駄に長い。

到着~、ここにもビールが冷えています(しかも生ビール)。お高いがあの世に金は持っていけないので現世で使うことといたしましょう。

テント場ではただただ飲んだくれます。

今回も豪勢にいきます。今日は何の日?

土用の丑の日!今日は奮発して鰻丼です。もちろんコメも生米から炊きました。とれびあーん!鰻の端材で鰻巻もつくりましたよ!シアワセ。明日への活力を補充して、北沢峠の夜は更けていくのでした。

 

つづく。